小沢氏はなぜ不起訴なのか?
今後の捜査はどうななるのか?
わかりやすく解説
小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る問題で、2010/2/4に元秘書3名が政治資金規正法違反罪(虚偽記載)で起訴され
小沢氏は不起訴(嫌疑不十分)となり、捜査に一応の区切りがつきました。
しかし、
多くの人がこの問題に対してモヤモヤとしたものを抱えていると思います。
こんなに怪しいのに何故、不起訴なのか?
逆に不起訴になったのに何故まだ疑うのか?
この辺りの疑問点を、客観的に(つもり)誰にでもわかるように(?)
解説したいと思います。
そもそも事件がよくわからないと言う人は、まずこちらをご覧ください。
・なぜ?東京地検特捜部は疑いを持っているのか?
事件の経過を時系列にしました。必要であれば参考にしてください。
・問題の経緯 (時系列)
これまでの捜査の経過状況を確認したい場合はこちらをご覧ください。
・これまでの捜査の経過 (時系列)
では、
今回、起訴されたのは以下の小沢氏の元秘書三人です。
公設第1秘書で元会計責任者 大久保隆規 被告(48)
元秘書で事務担当者の衆院議員 石川知裕 被告(36)
元秘書 池田光智 被告(32)
容疑は政治資金規正法違反(虚偽記載)罪です。
起訴された秘書達は虚偽の記載やその関与を概ね認めているようです。
事件全体での虚偽・不記載額は計18億1700万円にのぼると見られています。
小沢氏は嫌疑不十分で不起訴となりました。
供述の通り、土地購入の原資が小沢氏個人の持ち出しで、石川被告が小沢氏に十分な説明をしないまま、銀行から融資を受けたのだとしたら、小沢氏が知らなかったとしても不自然さは少なくなります。(疑惑は残りますが)
他の虚偽記載に関しても秘書達は一貫して小沢氏の関与を否定しています。
検察は政治資金規正法違反罪では証拠が不十分で今は起訴できないと判断しました。
これで一連の捜査は終わりなのでしょうか?
不起訴という決断が出されたのに捜査が続くのでしょうか?
今回の捜査は、土地の購入費が05年分の政治資金収支報告書に記載されていた問題で、2009/11に市民団体によってだされた政治資金規正法違反容疑の告発状を受けての捜査でした。
なので、告発に関する捜査は一区切りがついたといえると思います。
しかし、告発した市民団体は小沢氏の不起訴を不服とし、検察審議会へ審査を申し立てる方針です。
既にご存知だと思いますが検察審査会で2回「起訴相当」と出された場合、強制的に起訴されます。
今回はその可能性は高そうです。
また、今回の捜査で陸山会や小沢氏を巡る資金の流れに、非常に不透明な流れが浮かんできました。
では、小沢氏を他の罪状で起訴できないのでしょうか?
今回の捜査ではそこまでの証拠が得られなかったようです。
元秘書達の起訴で、告発状に対する捜査は一区切り付きましたが、
不透明な土地購入原資、その他の土地取引、小沢氏側の意向が反映されたとされる「胆沢ダム」関連の工事受注に関する資金の流れについて、捜査は引き続き行われると思われます。
本当は検察は東北地方の工事受注への関与の容疑を先に固めたかったのだと思います。
一部のマスコミではこの辺りの捜査の流れを非難する声がありますが、先に市民団体による告訴状が提出され、世間的な注目も高まっていた為、告発状を受理しその捜査を開始しなければならなかった事情があったと思われます。 (これは私の考えです)
検察にとって捜査の本丸はあくまで東北地方の工事受注への関与の真偽です。
もともと2009/3月の西松建設の違法献金問題で、「胆沢ダム」を始め東北地方の公共工事の見返りとして献金等を受け取っていたか、捜査がされていたと思われます。
ここで書いた内容は公表されている報道を元に、客観的かつ公平にまとめたもの(つもり)です。
ご自身の判断で、今後のこの事件と、この国の政治に対する判断の材料として利用していただければと思います。
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